腹水と転移

卵巣がんが転移しやすい部位として腹膜があり、腹膜に種をまくように転移していくことを腹膜播種と呼びます。この腹膜播種が進むと腹水がたまっていきます。ただし、腹水は他の疾患が原因で起こることもありますので、検査が必要になります。腹水の有無であれば超音波検査やCT、MRIといった画像診断が有効ですし、卵巣がんの影響による腹水かどうかを調べるためには、細胞検査を行って、癌細胞の有無を確認します。

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卵巣がんによる腹水の治療

腹水を抑えるために、腹腔内に抗がん剤を注入することがあります。ただし、これだけで卵巣がんが治癒するものではありませんので、この他に原発巣に対して手術や放射線治療、化学療法を用いる必要があります。

腹水とステージ

症状の進行度を表す病期(ステージ)においても、腹水は影響しています。ステージにはT期からW期まであり、T期が最も早期の段階になります。この中で、腹水の中に癌細胞が見られる場合には、腹膜へ転移していることになりますので、V期かW期に該当します。

ステージの判定は治療方針にも影響を与えますし、生存率もステージごとに示されることが多いため、重要な意味を持ちます。5年生存率で見てみると、T期の目安が90%、W期では10%程度に下がりますので、症状の進行が生存率に多大な影響を与えることは一目瞭然です。

卵巣がんの組織型

卵巣がんは、組織型によって上皮性、性索間質性、胚細胞性の3つに分類できます。もっとも多いの上皮性で、全体の9割程度を占めます。さらに、上皮性の中では漿液性や粘液性、類内幕型、明細胞性が多く見られます。この組織型の分類は、抗がん剤の効果を考えるうえで重要になります。漿液性・類内膜型・胚細胞性では抗がん剤の効果が高く、逆に粘液性・明細胞性では効果が低いため、組織型の判定は治療方針に大きな影響を及ぼします。

卵巣がんの症状

腹水以外の症状としては、腹痛や頻尿、胃腸障害、体重減少などが多く見られます。ただし、これらは初期症状というよりも、すでに進行してから見られるものですので、最初のうちは何も自覚がないことが一般的です。

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卵巣がんの再発とは
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