腎臓がんの転移しやすい部位

リンパ節や肺、肝臓、骨に転移しやすく、血液に乗って運ばれることが多いの特徴です。

転移と腎臓がんの検査

リンパ節転移の有無を調べるための検査として、CT検査があります。また、胸部X線写真やCTで肺転移の有無を、骨シンチによって骨転移の状態を調べます。血管造影検査はCTによって代替でき、体への負担も大きいことから、実施されることは少なくなっています。また、原発巣の症状の検査としては、超音波検査をスクリーニング検査として用いています。

腎臓がんの転移による症状

腎臓がんが転移すると、原発巣とは別に、転移した部位ごとに異なる症状を呈します。およそ2割は、転移が先に発見されるので、その症状に気付くことは大切です。分かりやすいところでは、骨転移の場合に生じる骨の痛みがあります。肺の場合には顕著な症状が現われることは少なく、自覚できないことが多くあります。

原発巣での症状としては血尿や腹部の腫瘤、腹痛、全身の倦怠感、食欲不振などありますので、まったく異なる症状であることがわかるでしょう。

転移と末期の関係

全身に癌細胞が広がってしまうと治療が難しくなり、腎臓がんが末期に近づいてしまいます。治療の方法は手術を中心としているのですが、手術は局所療法であり、切除した部位には高い効果を持つものの、それ以外の部分への治療効果がないため、癌細胞が広がることによって、十分な症状の改善が望めなくなってしまいます。放射線治療や抗がん剤による化学療法は、腎臓がんの場合には感受性が非常に低く、効き目が期待できません。インターフェロンαやインターロイキン−2を中心とした免疫療法を用いることによって全身療法を用いることもできますが、十分な効果があるとは言い切れないところがあります。

末期の状態になってから焦るより、末期症状に至る前に治療を行っておくことが大切です。ちなみに、年齢別に見ると罹患率は50歳代から70歳代が多く、男性に多い傾向があります。また、喫煙や肥満が危険因子として確認されていますので、該当する方は注意してください。

癌が改善しなければ全額返金!
数々のガン患者を完治させてきた井上俊彦のメディカル・イーティング
腎臓がんのステージ

病期(ステージ)の分類にも転移は関わっています。以下では、Robson分類によるステージの判定方法について示しますが、T期が初期のもので、W期がもっとも進行した症状です。


腎臓がんの名医

inserted by FC2 system