食道がん5年の生存率
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病期（ステージ）ごとに大まかな目安を示しておきます。
- ０期：100%
- Ⅰ期：70%
- Ⅱ期：40%
- Ⅲ期：20%
- Ⅳ期：5%
食道がんの生存率と悪性度
他の癌と比較しても、食道がんの生存率は低く、悪性度が高いと言えます。手術を行うことができ、リンパ節転移がなければ80％程度の5年生存率があるとされていますが、上記に示したとおり、全体としての数字は良好とは言えません。ただし、早期の場合には予後の経過も良好であるため、大切なのはいかに早期発見を行えるかという点にかかってきます。
時間の経過と共に症状は悪化し、リンパ節を始めとした転移が進みます。癌細胞が散らばってしまうと、たとえ治療を行っても再発を起こすことが多くなってしまいます。症状が悪化してしまうと、完治させる方法が確立されていないのが現状ですので、それまでの間に治しておくことが運命を分けます。
食道がんの症状
初期のうちは無症状であることが多く、定期的な検診や健康診断で発見されることがあります。症状が進行していくと、食べ物を飲み込む際に食道が痛むことやしみることがあります。また、食べ物がつかえてしまうことや体重減少、咳、声のかすれが生じる場合があります。これらの症状は他の原因によってもたらされることもあるため、病院で検査を受けにいかないまま放置されることも多く､その間にもますます悪化してしまうことがあります。
食道がんの転移
生存率を脅かす要因として、転移があります。癌細胞がリンパ管や血管に入り、他の場所に定着して増え始めることで、リンパ節転移や肺転移などがあります。リンパ節転移の検査としては、CTや超音波内視鏡検査を行います。肺転移の検査ではレントゲン写真やCT、肝臓ならCTや腹部超音波検査、骨の場合には骨シンチという検査を行います。
転移があると、原発巣以外も治療を行う必要が生じるうえ、再発の可能性も高まります。特にリンパ節以外の臓器にも広がっている場合には、ステージがⅣ期に分類され、進行した状態になってしまいます。
食道がんになりやすい人
一年間の罹患数は、およそ9000人です。男女別で見ると男性が多く、女性のおよそ6倍となっています。年齢では60歳代がピークです。生活習慣では、飲酒と喫煙が関与していると考えられ、両方を好む方の発症が多くなっています。
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